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腕・肘部の症例
− 17歳の男性が来院したきっかけは、単車での事故でした
二週間前に、単車で通学中、人の飛び出しを左に避けようとして砂地で転倒した。
外科医院で、骨折などはないと言われたが、左手首が内側に向いたままで外側に回らない状態である。
事故当時の外傷の痛みは無くなっている。
− 担当者の目
隠れたところでの骨折、脱臼があるかもしれない。また、靭帯・血管・神経のダメージがあると思われた。
医師からは、怪我は良くなっていると言われたが、手首が動かず通学が不便な状態に焦っている様子。
骨折、脱臼、靭帯損傷などは、医師・接骨院などの診察、保険の適用でありカイロでは扱えない。
担当者は、医師では無く、カイロ的な関節調整の範囲内でよければ、という前提をご理解いただく。
付き添いのお母さんから、とにかく調べてほしい旨の話があった。
外見からは、左の橈骨と尺骨の間が、右手に比べて少し狭いように見られたが、異状には見えない。
動きを妨げている部位が壊れてなければ、カイロプラクティック技術で、調整できる範囲であると判断した。
− 調整した部位と内容
1)内出血や大きな外傷は、見当たらない。左手小指の外側に擦り傷がひどいが、 しっかり動いている。
2)左手側、橈骨遠位端に鈍い痛みがある。長橈側手根伸筋に過緊張が見られる。
3)手根骨列、アーチ形状は、右手同様しっかりした弾力性がある。 左尺骨の外方への動きが硬い。
4)他は、動き・触覚など全体的に反応が鈍く、右手に比べれば、緊張状態である。
これらから、カイロプラクティック的に、手首の運動に関連する部位の可動域を調整した。
実際には、橈骨と尺骨遠位端のストレッチ調整を実施したところ、即座に外への動きが出てきた。
− 調整の後に
ダメージの回復まで肘に近い部分にテーピングを勧めた。このほうがスムーズに動けるとのこと。
医師の診断どおりに回復していたことと、肘部分の筋肉群が緊張していることから、二・三日無理せずに
ゆっくりと手首の運動を繰り返すようにお話した。
手首が冷えるまで、しばらく動かずにいてもらったが、痛みの発生なども無く動きが速くなって来ている。
その後、彼の来院は無かったが、お母さんから元気で通学していることを聞いた。
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